個人飲食店のマーケティング、一人で回す3ステップ:今週から動かす順番

「マーケティング」と聞いて、手が止まっていませんか
個人飲食店のオーナーさんと話していると、「マーケティングをやらなきゃいけないのは分かっている。でも何から始めればいいか分からない」という声をよく聞きます。
SNSの本、集客セミナー、コンサルの提案書——情報は山ほどあって、どれも正しそうに見えて、結局どれも始まらない。気づくと半年経っていた、というお店が珍しくありません。
実際のところ、個人店のマーケティングは「地図に載せる」「友だち化する」「週次で続ける」の3層に絞れます。一人で回すなら、この順番で動けば足ります。
今すぐの1分タスク
読み終える前に、まずこれを試してください。
スマホのGoogleマップで、自分のお店の名前を検索してみる。
出てきた画面で、写真がゼロ枚 / 営業時間が古い / 口コミ返信ゼロ——どれかに当てはまっていたら、お客さんが「行く候補」を選ぶ画面で、お店は比較の対象に入っていません。マーケティング以前の問題が見つかります。
なぜ3ステップに絞るのか(30秒で)
個人店のマーケティングを「全方位対応」と考え始めると、Instagram・TikTok・X・ホームページ・広告・予約サイト・口コミサイト……と施策が無限に増えていきます。
でも、お客さんがお店を選ぶときに実際に見ている画面は、ほぼ2つに絞られます。
- Googleマップ:「近くのカフェ」「ramen near me」で見つけてもらう場所
- LINE:一度来たお客さんが、次に来るかどうかを決める連絡手段
この2つを抑えたあと、続けるための仕組みを作れば、個人店のマーケティングは形になります。残りの施策は、この3層が安定してから足していけば遅くありません。
一人で回す3ステップ
1. 地図に載せる:Googleビジネスプロフィールを整える
最初の1ステップは、Googleマップでお店を見つけてもらえる状態にすることです。
最小タスクは、外観・店内・看板料理の3カットをGoogleビジネスプロフィールに追加すること。スマホで撮るだけで構いません。詳しい撮り方と運用は飲食店のGoogleビジネスプロフィール写真、最低3カット+週1更新の続け方にまとめています。
写真の次は、営業時間と臨時休業の登録、そして口コミへの短い返信。投稿機能は余力ができてから始めれば大丈夫です(Googleビジネスプロフィールに何を投稿すればいい?飲食店向け7パターン)。
2. 友だち化する:LINE公式アカウントで「次回」をつくる
地図で見つけてもらえる状態ができたら、次は「来てくれたお客さんに、もう一度来てもらう仕組み」です。
新規集客より、再来店の方が個人店の売上には効きます。リピーターが月に1回ずつ増えるだけで、半年後の売上は明らかに変わります。
最小タスクは、LINE公式アカウントを開設して、レジ横にQRコードを置くこと。月200通までは無料で、個人店の月1配信なら無料枠で十分回ります。具体的な始め方はLINE公式の友だちが12人で止まったお店へ:個人飲食店向け3つの増やし方を参考にしてください。
3. 週次の続け方:15分×週1の固定枠を決める
3ステップ目は、続けるための仕組みです。
マーケティングが続かないお店の多くは、「やる気のある日にまとめて頑張る」運用をしています。これだと2週目で息切れします。
最小タスクは、週1回・15分の固定枠を決めること。たとえば月曜の仕込み前15分を「マーケティング枠」と決めて、その時間内で1つだけやります。
例:月曜10:00〜10:15 →「写真1枚追加 / 口コミ1件返信 / LINE配信1通」のうちどれか1つ
毎日でなくて構いません。週15分でも、半年で12時間の運用時間になります。
やらなくていいこと
最初の3ステップが固まる前に、やらなくていいこともはっきりさせておきます。
- SNSアカウントの全方位開設。Instagram・TikTok・Xを同時に始めても、続きません。GBPとLINEが安定してから1つだけ足すので十分です。
- ホームページ制作。お客さんはお店のサイトを見ません。Googleマップの情報で来店判断は完結します。
- 広告出稿。GBPの基本情報が空欄のまま広告を出すと、流入したお客さんが離脱します。広告は土台ができてからの選択肢です。
- 「分析ツール」の導入。GBPに無料のインサイト機能があります。最初はそれだけで足ります。
「やる気が出たから全部一気に」は、個人店では続きません。一人で回すなら、3ステップを順番に——これが現実的なペースです。
続けるコツ
週1回の15分枠を続けるコツは、「終わったらカレンダーに○をつける」だけです。
完璧にやる必要はありません。15分のうち5分しか取れなかった週も、○をつけてください。○が増えていく見た目だけで、半年後の継続率が変わります。
ご近所さんに見つけてもらう仕事は、気合いを入れて取り組むものではなく、お店の仕事の一部として組み込むものです。
今週試すこと
- Googleマップで自分のお店を検索して、現状を確認する
- 外観・店内・看板料理の3カットをGBPに追加する
- LINE公式アカウントを開設して、レジ横にQRコードを置く
- 週1回・15分の「マーケティング枠」を曜日と時間で決める
個人店のマーケティングは、特別な才能ではなく順番の問題です。地図に載せる、友だちになる、週次で続ける——この3層から始めれば、一人でも形になります。
Kokoponは、LINEで撮った1枚の写真からGoogleマップとLINE配信をまとめて作るツールです。「マーケティングをやりたいけど、毎週の作業時間が取れない」という個人店オーナー向けに開発しています。詳しくはトップページからご覧ください。
よくある質問
- 個人飲食店のマーケティングは何から始めればいいですか?
- Googleビジネスプロフィールで写真と営業時間を整えることです。地図に載っていない・写真ゼロのお店は、来店候補の比較に入る前に外れます。最小タスクは外観・店内・看板料理の3カットです。
- SNSとGoogleマップ、どちらが先ですか?
- Googleマップが先です。SNSはフォロワーがついて初めて効きますが、Googleマップは登録した日から検索結果に出ます。一人で回す前提なら、SNSは余力ができてからで十分です。
- ホームページや広告は要りますか?
- 個人店の段階ではどちらも要りません。観光客も地元客も、お店を選ぶときに見るのはGoogleマップの写真と口コミです。広告はGBPとLINEを安定運用してから検討すれば遅くありません。
- 一人でマーケティングを続ける時間がありません
- 週1回・15分の固定枠が現実的です。月曜の仕込み前に「写真1枚追加・口コミ返信・LINE配信1通」のうち1つだけやる、と決めると続きます。毎日やる必要はありません。
- LINE公式アカウントは無料で使えますか?
- 月200通までは無料です。個人店で月1配信×友だち100人なら無料枠で収まります。月額が発生するのは配信頻度が上がってからで、最初から有料プランを契約する必要はありません。





