飲食店アレルギー対応の英語:特定原材料8品目の表記+外国人客への返答スクリプト

Kokopon編集部

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2026年5月2日·10分で読めます
飲食店アレルギー対応の英語:特定原材料8品目の表記+外国人客への返答スクリプト

外国人のお客さんにアレルギーを聞かれて、答えに詰まったことはありませんか

観光客が増えるにつれて、外国人のお客さんから「Does this contain peanuts?」「I’m allergic to dairy」と聞かれる場面が増えています。

英語が苦手だから「Maybe OK」と答えてしまった。「I don’t know」で会話が止まってしまった——そんな現場が、観光地のお店だけでなく住宅街のお店でも起きています。

実は、飲食店で必要なアレルギーの英語は、特定原材料8品目+数フレーズで足ります。法的な位置を整理して、印刷できる英語アレルゲンカードを用意しておけば、英語が苦手なオーナーでも詰まらずに対応できる形になります。

今すぐの1分タスク

読み終える前に、まずこれを試してください。

この記事の英語アレルゲンカードをA4一枚に印刷して、メニュー表の最後のページに挟む。

お客さんが指差しでYes/Noを答えられる位置に置くだけで、口頭の英語のやりとりは半分以下になります。完璧な発音も、長い英会話も必要ありません。

法的位置の30秒整理

最初に法的な位置を整理しておきます。飲食店(外食)には食品表示法のアレルゲン表示義務はありません。表示義務は包装食品(コンビニ弁当やスーパーの惣菜パック)が対象です。

ただし、お客さんから聞かれた時には誠実に答える責任が残ります。消費者庁も外食事業者に対して「アレルギー情報の提供に努めること」を求めています(消費者庁・食品表示基準)。

つまり、メニュー表に全アレルゲンを書く義務はないが、聞かれたら「Maybe OK」「I don’t know」で終わらせてはいけない、というのが現場の現実的な線です。

特定原材料8品目の英語表記

2025年の食品表示法改正で「くるみ」が追加され、特定原材料は8品目になりました。観光客が確認してくる項目はほぼこの8つに集中します。

日本語英語カタカナ発音ヒント
えびShrimpシュリンプ
かにCrabクラブ
くるみWalnutウォールナット
小麦Wheatウィート
そばBuckwheatバックウィート
Eggエッグ
Dairy(またはMilk)デアリー
落花生Peanutピーナッツ

例:このまま英語の一覧表として印刷し、メニューの最後のページに挟むだけで「Yes / No」の指差し対応が可能になります。

よく聞かれる追加アレルゲン(特定原材料に準ずるもの)

法的に表示が推奨される20品目のうち、外国人客から実際によく聞かれるのは次の項目です。

日本語英語カタカナ発音ヒント
アーモンド・カシューナッツ等の木の実Tree nutsツリー ナッツ
ごまSesameセサミ
大豆Soyソイ
魚(鮭・さば等)Fish(Salmon / Mackerel)フィッシュ
鶏肉・牛肉・豚肉Chicken / Beef / Porkチキン ビーフ ポーク
ゼラチンGelatinゼラチン

特にtree nuts(木の実類全般)は欧米圏で重大アレルギーとして扱われるため、ピーナッツとは別カテゴリで聞かれます。「peanuts」と「tree nuts」は別物として答える必要があります。

接客スクリプト:3つの返答パターン

英語のアレルギー対応で迷うのは、聞き取った後の返答の言い回しです。次の3パターンで9割の場面に対応できます。

パターン1:含まれていない時

“No, this doesn’t contain peanuts.”(ノー、ディス ダズント コンテイン ピーナッツ)

「ない」と言い切るのは、調理レシピ上明確に入っていないと確認できる時だけにします。

パターン2:含まれている時 + 代替案

“Sorry, this dish contains dairy. Would you like another menu? / I can recommend XX.”

「Sorry, dairy」だけで終わらせず、代替メニューを提案する一文を添えると、お客さんが別注文に進みます。

パターン3:分からない時

“Please wait, I’ll check with the kitchen.”(プリーズ ウェイト アイル チェック ウィズ ザ キッチン)

これが一番大事なフレーズです。「Maybe OK」「I think so」は禁句。確認に1〜2分かかってもお客さんは待ってくれます。事故になる方がはるかに大きな損失です。

やってはいけないこと

英語のアレルギー対応で「やった方がよさそうに見えるけど、個人店ではむしろ逆効果」なことを整理しておきます。

  • “Maybe OK” と答える。アレルギーは命に関わる質問です。曖昧な肯定は事故と訴訟リスクを同時に背負います。
  • “I don’t know” で会話を止める。お客さんが諦めて出ていきます。「Please wait, I’ll check.」に置き換えるだけで関係は続きます。
  • 翻訳アプリだけに頼る。アレルギー名の翻訳は出ますが、文脈(「絶対NG」と「少量なら可」の違い)が伝わりません。一覧カード+人の確認が必要です。
  • 英語が完璧でないと申し訳ないと思う。お客さん側は「対応しようとしているお店」を高く評価します。発音より姿勢が伝わります。
  • メニュー全品の英訳から始める。アレルゲン一覧カード1枚の方が、事故防止には10倍効きます。優先順位を間違えないことが大事です。

続けるコツ

英語アレルゲン対応を仕組み化するコツは、「メニュー改訂とGBP更新を同時にやる」ことです。

新メニューを足した時、英語アレルゲンカードに1行追加する。同じタイミングでGoogleビジネスプロフィールに「Allergen info available in English」と書いた投稿を1本上げる——これだけで、来店前に検討している外国人客にも届きます。

ご近所の観光客に見つけてもらう時、「アレルギー対応してくれそうなお店」という第一印象は、来店確率を変えます。投稿の作り方はGoogleマップに何を投稿すればいい?飲食店向け7パターンも参考にしてください。

今週試すこと

  • 特定原材料8品目の英語アレルゲンカードをA4一枚に印刷する
  • メニュー表の最後のページとレジ脇の2か所に置く
  • 「Please wait, I’ll check.」を1日1回、声に出す(営業前1分)
  • GBPに「Allergen info available in English」の投稿を1本上げる

外国人のお客さんがアレルギーを聞いた時に求めているのは、完璧な英語ではなく、誠実に確認して答える姿勢です。1枚のカードと3つのスクリプトがあれば、観光地でも住宅街でも、お店の対応は変わります。接客全体の英語フレーズについては飲食店で外国人客に使える英語15フレーズも合わせてご覧ください。


Kokoponは、LINEで撮った1枚の写真からGoogleマップの多言語投稿を自動でまとめるツールです。「英語のアレルゲン情報も発信したいけど、毎週投稿文を書く時間がない」という個人店オーナー向けに開発しています。詳しくはトップページからご覧ください。

よくある質問

飲食店は法律上アレルゲン表示が必要ですか?
食品表示法の表示義務は包装食品が対象で、外食(その場で提供する料理)には義務がありません。ただし聞かれた時に誠実に答える責任は残ります。「不明」と曖昧にせず、確認して答える姿勢が必要です。
特定原材料8品目の英語表記は何ですか?
えびShrimp、かにCrab、くるみWalnut、小麦Wheat、そばBuckwheat、卵Egg、乳Dairy、落花生Peanutの8つです。2025年からくるみが追加されました。記事中に印刷用カードを掲載しています。
アレルギーを聞かれて分からない時はどう答えればいいですか?
「Please wait, I'll check.」(プリーズ ウェイト アイル チェック)と伝えて、調理担当に確認してから答えます。「Maybe OK」「I think so」のような曖昧な肯定は事故につながるため使いません。
「Can you remove peanuts?」と聞かれた時の返事は?
可能なら「Yes, we can.」、不可能なら「Sorry, this dish always contains peanuts. Would you like another menu?」と代替案まで添えます。「No」だけで終わらせないと、別注文につながります。
英語アレルゲン一覧はどこに置けばいいですか?
メニュー表の最初か最後のページ、レジ脇、テーブルのスタンドの3か所が現実的です。お客さんが指差しでYes/Noを答えられる位置に置くと、口頭のやりとりが半分以下になります。
アレルギー対応の情報をGoogleマップに載せられますか?
Googleビジネスプロフィールの「投稿」機能で英語アレルゲン対応を発信できます。「Allergen info available in English」と書いた写真付き投稿を月1回更新するだけでも、来店前に検討してもらえる材料になります。

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