雨の日に来店が落ちる飲食店向け:30分で動かす3つのアクションと梅雨前の仕込み4手

窓の外で雨が降り始めた瞬間、ホールが静まっていませんか
12時を過ぎた頃に雨が降り始めて、ふだんなら入ってくるはずの通行客が一気に消える——個人店ではよくある景色です。
雨の日の客足は、運の問題ではなく 「お店側からの接点が動いているか」 で大きく変わります。今日からできる動きと、次の梅雨に向けた仕込みは、別のレイヤーで考えるのが現実的です。
この記事では、雨を見ながら30分で動かす3つのアクションと、梅雨が来る前に仕込んでおく4つの準備を、個人店向けに順番付きで整理します。
今すぐの1分タスク
読み終える前に、まずこれを試してください。
LINE公式アカウントから「今日は雨で席に余裕があります」と3行配信する。
文面は「今日は雨ですね。
店内、席に余裕があります。
温かい〇〇、ご用意してお待ちしています。」程度で十分です。長く書こうとすると配信ボタンが押せなくなります。
なぜ雨の日は機会損失が大きいか(30秒で)
雨の日は、通りすがりの新規客の判断軸が「外を歩く」から「濡れない場所に入る」に変わります。お店の前を通っても、傘を畳む面倒さが入店ハードルを上げます。
一方で、常連さんやLINE友だちは「今日空いてる?」を聞きたがっている状態です。連絡が来れば動きます。雨の日の機会損失は、新規ではなく 既存のお客さんへの一言が抜けていること から始まります。
ここを埋めるのが、今日の30分の役目です。
30分でできる今日のアクション
雨を見てから30分以内に、3つだけ動かします。順番が大事です。
1. LINE一斉配信を3行で送る(10分)
最初の10分は、LINE公式アカウントの一斉配信に使います。文面は短くて構いません。
例:「今日は雨ですね。店内、お席に余裕があります。温かい煮込み、ご用意しています。」
3行・絵文字なし・値引きなしで構いません。雨の日の配信は「雨だから空いている」という事実情報なので、月1〜2回のペースであれば嫌がられにくい配信タイプです。LINE友だち化の前提づくりはLINE友だちの増やし方が参考になります。
2. Googleビジネスプロフィールに1本投稿する(10分)
次の10分は、Googleビジネスプロフィール(GBP)の投稿です。スマホで店内写真を1枚撮って、「今日は雨ですが温かい店内でお待ちしています」と添えるだけ。
GBP投稿は通りすがりの観光客や、近所で「今日空いている店」をマップで探している人に効きます。投稿のネタの整理はGoogleマップ投稿のネタにまとめています。
3. 看板を「雨でも開いています」表記に差し替える(10分)
最後の10分は、店先の黒板やサンドイッチボードを雨用のメッセージに差し替えます。
例:「雨の日も営業中/温かい一杯、3分でお出しします」
雨の日は通行人の視線が下がり、足元と店先の看板が目に入りやすくなります。「開いている」「すぐ食べられる」の2点だけ伝われば十分です。
梅雨が来る前の仕込み(4手)
30分アクションが効くかどうかは、仕込みが入っているかで決まります。雨が降ってから準備し始めると、毎回ゼロから動くことになります。
1. LINE友だち数を底上げしておく
雨の日に一斉配信が効くのは、友だち数が一定以上ある場合だけです。30人以下だと配信を出してもホールは埋まりません。梅雨入りの2〜3週間前に、レジ脇のQRコード補充と、会計時のひと声を整えておきます。
2. 雨の日メッセージのテンプレートを下書きしておく
雨が降り始めた瞬間に文面を考えるのは現実的ではありません。LINE配信用・GBP投稿用・看板用の3パターンを平時に下書きしておきます。スマホのメモアプリ1ページで構いません。
3. 雨の日限定メニューを1つだけ決めておく
雨の日に新メニューを開発するのは負担が大きすぎます。代わりに、普段のメニューから「雨の日に推す1品」を1つだけ決める。温かい汁物、煮込み、生姜系——常連さんが「雨だしあれ食べに行くか」と思える一品があれば足ります。値引きより訴求が安定します。
4. 常連向けの予約導線を作っておく
豪雨でなければ、予約客はキャンセルしません。逆に 「雨でも席を取っておきたい」と動いてくれるリピーターの存在 が、雨の日の床固めになります。リピーターの設計はリピーターの仕組みを参考にしてください。
複数チャネルをどう使い分けるかは飲食店の集客チャネル比較も合わせて読むと位置関係が見えます。
やってはいけないこと
雨の日対策で「やった方がよさそうに見えるけど、個人店ではむしろ逆効果」なことを整理します。
- 大幅値引きの連発。雨のたびに値引き目当ての客が来る構造になり、単価が下がり続けます。
- 1日に何度も配信する。LINEブロック率が一気に上がります。雨の日は1配信で十分です。
- Uber Eats など外部デリバリーに全振りする。手数料で利益が消えやすく、店内オペレーションも乱れます。雨の日の主戦場は店内です。
- 「雨だから仕方ない」と諦めて何もしない。30分の動きと0分の動きで、その日の売上は明確に変わります。
続けるコツ
雨の日プレイブックは、1ページにまとめておくのが続きます。
- LINE配信用テンプレ(3行)
- GBP投稿用テンプレ(1行+写真)
- 看板用フレーズ(2案)
- 雨の日推しメニュー(1品)
このメモがレジ下に1枚あれば、雨を見た瞬間に 30分の動き が再現できます。判断ではなく作業に落としておくのが、忙しい個人店で続けるコツです。
今週試すこと
- LINE配信用の「雨の日3行テンプレ」をスマホメモに下書きする
- 雨の日に推す1品を決めて、レジ脇に小さく書いておく
- 看板用の「雨でも開いています」フレーズを2案考える
- 梅雨入りまでにLINE友だちを20人増やす目安を立てる
雨の日は、運ではなく 仕込みと30分 で表情が変わります。次の雨が降る前に、今週のうちにテンプレを1ページだけ作ってみてください。
Kokoponは、LINEで撮った1枚の写真からGoogleマップ投稿とLINE配信をまとめるツールです。「雨の日に何か出したいけど、毎回文面を考える時間がない」という個人店オーナー向けに開発しています。詳しくはトップページからご覧ください。
参考
よくある質問
- 雨の日の飲食店集客で何から始めればいいですか
- 1番効くのはLINE公式アカウントで友だちに一斉配信を1本送ることです。「今日は雨で空席があります」と3行で伝えるだけで、近所の常連さんが反応します。GBP投稿と看板の差し替えはその次に動きます。
- 雨の日にLINE配信は嫌がられませんか
- 月1〜2回のペースを守れば嫌がられにくいです。雨の日の配信は「雨だから空いている」という事実情報なので、押し売り感が出にくく、ブロックにつながりにくい配信タイプです。
- 雨の日限定クーポンは出すべきですか
- 出すなら少額か、ドリンク1杯サービスなど単価を大きく下げないものに留めるのが現実的です。値引き連発は雨の日のたびに値引き目当ての客を呼ぶ構造になり、単価が下がり続けます。
- 梅雨期間の売上対策はいつから始めるべきですか
- 梅雨入りの2〜3週間前が現実的です。LINE友だちを底上げしておく、配信テンプレートを下書きする、雨の日メニューを1つ決めるーー仕込みは平時にしか入らないので、雨が降ってからでは間に合いません。
- 雨の日にGoogleマップ投稿は意味がありますか
- 通りすがりの観光客や近所の人がマップで「営業中の店」を探す瞬間に効きます。「今日は雨ですが温かい店内でお待ちしています」と1枚写真を添えるだけで、検索した時の表示が新しくなります。
- 雨の日に看板を出す意味はありますか
- あります。雨の日は通行人の視線が下がり、店先の看板が目に入りやすくなります。普段の看板を「雨でも開いています」「温かい一杯あります」のメッセージに差し替えるだけで、入店判断のハードルが下がります。






