観光客に見つかるInstagramハッシュタグの付け方:3層で組み立てて使い回す

ハッシュタグは付けているのに、観光客に届いていない
カフェ・着物レンタル・工芸・物販・体験——観光客向けの小さなお店でInstagramを続けていると、「ハッシュタグは毎回付けているのに、海外からのお客様に見られている実感がない」という声をよく聞きます。
原因の多くは、タグの「数」でも「センス」でもありません。自店に合うタグを、観光客が実際に検索する組み合わせで付けていないことです。
やみくもに30個埋めるより、3層に分けて10〜15個を選ぶほうが、「この辺で探している観光客」に重なりやすくなります。この記事では、その組み立て方と、月3時間の運用に収まる使い回し方をまとめました。
今すぐの1分タスク
読み終わる前に、まずこれを確認してください。
自分の直近の投稿を開いて、「場所を追加」(位置情報)が自店に正しく設定されているか見る。設定されていなければ、それが観光客の発見をいちばん取りこぼしている箇所です。
ハッシュタグの前に、場所タグが入っているか。これだけで届き方が変わる場面が多いです。
なぜハッシュタグの組み立てが大事か(30秒で)
観光庁の調査では、訪日外国人が旅行前・旅行中にSNSで情報を集める動きが定着しています。観光客は「#kyoto cafe」のように地名と業態を組み合わせて検索し、出てきた投稿の写真を見て行く店を決めます。
このとき、大きすぎるタグ(#japan など)だけだと何百万件に埋もれ、店名タグだけだと誰も検索しません。観光客が実際に打ち込む、中くらいの具体的なタグに重なれるかどうかが分かれ目になります。
なお、TikTokやリールのタグは数や付け方の作法が少し違います。短尺動画側の使い分けはTikTok・リール・YouTube Shortsにまとめてあるので、この記事はInstagramのフィード投稿を前提に進めます。
観光客に見つかるハッシュタグの組み立て方
1. 大・中・小の3層で混ぜる
タグを「リーチの大きさ」で3層に分けて、各層から選んで混ぜます。1つの層に偏らせないのがコツです。
- 大(広く浅い):#japantravel #visitjapan #日本旅行。投稿数が多く埋もれやすいが、入口として1〜3個。
- 中(地域):#kyoto #京都 #osakacafe。観光客が地名で探すときに重なる、いちばん効く層。3〜5個。
- 小(微地点・業態):#祇園カフェ #着物レンタル京都 #浅草体験。件数は少ないが、検索する人は「行きたい人」。3〜5個。
例:京都・祇園のカフェなら「#japantravel #kyoto #京都 #kyotocafe #祇園カフェ #京都観光 #抹茶」のように、3層から7個前後を選ぶ。
2. タグは「調べてから」決める
合うタグは想像ではなく、アプリの中で確認できます。3つの調べ方があります。
- 検索バーで候補数を見る。Instagramの検索でタグを打つと投稿数が出ます。数十万件以上は埋もれやすく、数百〜数万件くらいが小さな店には狙い目です。
- 上位投稿に混ざっているタグを拾う。狙う地域・業態で人気の投稿を開き、効いていそうなタグを書き出します。
- 近隣の同業店のタグを見る。同じ観光地で観光客の反応がある店が、どのタグを使っているか観察します。
例:「#京都カフェ」で上位の投稿を3つ開き、共通して付いているタグをメモして、自店に合うものだけ採用する。
3. 多言語タグは「来ている国」に合わせる
日本語と英語は基本です。そのうえで、実際に来店している国の言語を足します。JNTOの統計でも訪日客の構成は国・時期で偏るため、自店の客層に合わせるのが現実的です。
- 韓国からの客が多い店:#일본여행 #교토 などを数個。
- 台湾・香港・中国本土が多い店:#日本旅遊(繁体字)#日本旅行(簡体字)などを数個。
注意は1つだけ。来店時に対応できない言語のタグは付けないこと。タグで来てもらっても、店頭で全く言葉が通じないとお互いに困ります。英語の1行案内すらない段階なら、まず日本語+英語から始めるほうが安全です。
4. 季節のタグを数個だけ入れ替える
固定のタグはそのままに、季節の数個だけ差し替えます。検索の山が季節で動くからです。
- 春:#桜 #cherryblossom #花見
- 夏:#浴衣 #夏祭り #summerinjapan
- 秋:#紅葉 #autumnleaves #京都紅葉
- 冬:#年末年始 #初詣 #winterjapan
例:基本の10個は据え置き、春は「#桜」「#cherryblossom」、秋は「#紅葉」「#autumnleaves」に2個だけ入れ替える。
5. 場所タグ(位置情報)はハッシュタグと別で必ず入れる
見落とされがちですが、「場所を追加」の位置情報は、ハッシュタグとは別の仕組みです。観光客は地図・スポット単位で「この辺の店」を見ることが多く、場所タグが正しく自店に付いていると、その地点を見ている人に届きます。
ハッシュタグを頑張る前に、まず場所タグが毎回入っているかを習慣にするほうが、発見の取りこぼしが減りやすいです。
やってはいけないこと
- 30個に詰め込む。上限まで埋めても、無関係なタグは関連性が低いと判断され、来店につながらない人に表示されるだけです。関連する10〜15個に絞ります。
- バズ狙いの無関係タグ。流行りのタグを内容と関係なく付けても、「行きたい観光客」には届きません。
- 多言語タグだけ並べて本文・写真が伴わない。タグで来ても、投稿に魅力的な1枚と一言がなければ素通りされます。
- 店名タグを作っていない。自店専用のタグ(#〇〇珈琲店 など)がないと、お客様が投稿してくれた写真を後から集められません。1つ決めて店内にも掲示します。
続けるコツ:1度決めて、使い回す
毎回ハッシュタグを考えていると、それだけで投稿が止まります。一度10〜15個を決めたら、メモやテンプレートに保存して貼り付けるだけにします。
入れ替えるのは季節の2〜3個だけ。これなら1投稿あたりの手間はほとんどかかりません。タグ作りを含めたSNSの時間配分は個人店のSNSを月3時間で続けるフレームに合わせると無理がありません。
地図・インスタ・LINEを別々に更新するのが負担なら、いつもの一言を1か所から配る形に寄せると続きやすくなります。Kokoponを使い始めた店舗では、LINEに1通送ると翻訳・整形されてGoogleマップ・Instagram・LINE公式アカウントへまとめて届く運用にしたことで、各チャネルの更新が途切れにくくなったという声も見えています。
今週試すこと
読み終わったら、今週中に1つだけ動かしてください。
- 直近の投稿に「場所を追加」(位置情報)が入っているか確認し、なければ設定する
- 大・中・小の3層から、自店に合うタグを10〜15個メモにまとめる
- 自店専用の店名タグを1つ決めて、店内に「投稿はこのタグで」と掲示する
3つできたら、Instagramを続けるか迷っている場合はInstagramをやめてもいい:投稿が止まった店向けの判断軸も合わせて読むと、力の入れどころが整理できます。検索だけでなくAIに店を見つけてもらう準備はChatGPT・Perplexityで観光客が店を見つける時代の準備が同じ視点で読めます。
Kokoponは、観光客向けの個人店オーナーがGoogleマップ・Instagram・LINE公式アカウントを束ねて運用するためのコーチ型ツールです。週1の自己診断で多言語項目が自動チェックされる仕組みも含まれています。詳しくはトップページからご覧ください。
参考
よくある質問
- 店舗のInstagramでハッシュタグは何個付けるのがいいですか?
- 上限は30個ですが、全部埋める必要はありません。自店に本当に関連する10〜15個に絞るほうが、無関係な人に表示されて保存・来店につながらない、という事態を避けられます。大きいタグ・地域タグ・微地点や業態のタグをバランスよく混ぜるのが現実的です。
- 観光客に見つけてもらうにはどんなハッシュタグを付ければいいですか?
- 「#japantravel」のような大きいタグ、「#kyoto」「#京都」のような地域タグ、「#祇園カフェ」「#着物レンタル京都」のような微地点・業態タグの3層を混ぜます。観光客は地名と業態を組み合わせて検索することが多いため、中くらいの具体的なタグが効きやすい傾向があります。
- ハッシュタグは英語で付けたほうがいいですか?日本語と両方ですか?
- 日本語と英語の両方が基本です。そのうえで、実際に来店している国に合わせて韓国語・中国語(繁体字・簡体字)を足すと届きやすくなります。逆に、対応できない言語のタグだけ並べても、来店時にミスマッチが起きるため、訳せない言語は無理に付けないほうが安全です。
- ハッシュタグと「場所を追加」(位置情報)は何が違いますか?
- ハッシュタグはキーワード検索に乗る仕組み、場所タグ(位置情報)は地図・スポット単位で表示される仕組みで、別物です。観光客は「この辺で探す」動きをするため、場所タグを正しく自店に設定しておくことが、ハッシュタグ以上に発見につながる場面が多いです。両方を組み合わせるのが理想です。
- 毎回ハッシュタグを考えるのが大変です。楽にする方法はありますか?
- 一度決めた10〜15個をメモやテンプレートに保存して使い回すのが現実的です。毎回ゼロから考えず、季節に関係する数個(桜・浴衣・紅葉・年末年始など)だけを入れ替えれば、1投稿あたりの手間がほとんどかからなくなります。
- バズっている人気のハッシュタグを付ければ観光客に見てもらえますか?
- 投稿内容と関係ない人気タグを付けても、関連性が低いと判断されて表示が伸びにくく、付いても来店につながりません。投稿の中身に合った地域・業態のタグのほうが、少数でも「行きたい観光客」に届きやすい傾向があります。






