観光客は食べログとGoogleマップ、どちらの口コミで店を選ぶか:4つの判断場面

ルカム ジョスラン

ルカム ジョスラン

Utsubo代表 / Kokopon創業者

2026年6月5日·11分で読めます
観光客は食べログとGoogleマップ、どちらの口コミで店を選ぶか:4つの判断場面

「観光客も食べログを見ている」は、半分だけ本当です

観光地のお店のオーナーさんと話していると、「食べログの評価を気にしている」という声をよく聞きます。国内のお客さんを見てきた感覚では、自然な発想です。

ただ、外国人観光客に同じ前提を当てはめると、少しズレが出ます。検索すると「食べログ グーグル 口コミ どっち」という言葉が並びますが、日本の常連客と外国人観光客とでは、口コミを「見る場所」がそもそも違うからです。

この記事では、観光客が口コミで店を選ぶときの判断を、4つの場面に分けて整理します。費用や有料プランの使い分けではなく、「観光客はどこを見て、何で決めているか」に絞ります。

今すぐの1分タスク

読み進める前に、観光客の目線を1分だけ体験してください。

スマホの表示言語をEnglishに切り替えて、自店をGoogleマップで検索する。 口コミが英語でどう見えるか——写真つきのレビューがあるか、直近の星はいつか、オーナー返信が付いているかを確認します。

外国人観光客が来店前に見ているのは、ほぼこの画面です。日本語で見ている自分の店とは、印象がかなり違って見えることがあります。

飲食店オーナーの方へ——投資の判断ならこちら。 本記事は「観光客が口コミで店をどう選ぶか」に絞っています。もし「食べログとGoogleマップ、自分の店はどちらに月額を使うべきか」というお店側の費用判断を知りたい場合は、月額コスト・有料プラン・解約時に残る資産を5軸で整理した食べログとGoogleマップの使い分けガイドをご覧ください。

なぜ口コミを見る場所が客層で変わるか(30秒で)

口コミは、検索される入口が客層で分かれます。

日本の常連グルメ層は「今夜どこで飲もう」と食べログを開いて比較します。一方、外国人観光客は土地勘がないぶん、まず地図から探します。訪日外国人の約9割が旅行中にGoogleマップを使うとされ、これは出身国を問わず触れる共通の土台です。

費用や解約、有料プランの損得は、すでに「食べログとGoogleマップの使い分けガイド」で整理しています。本記事はその隣——観光客が口コミで店を選ぶ側に絞ります。

観光客が口コミで店を選ぶ4つの判断場面

観光客の「この店にしよう」は、おおむね次の4場面で起きます。

場面1:来店直前——「近くで」検索してGoogleマップの星と写真で即決する

土地勘のない観光客は、いまいる場所の周辺をGoogleマップで探します。このとき決め手になるのは、星の数・直近の口コミ・料理や店内の写真です。ここはどの国の観光客にも共通する、いちばん最初の関門です。

例:路地の小さなカフェ。観光客が「coffee near me」で検索し、写真つきの英語口コミが数件あったので、食べログを開くことなくそのまま来店した。

場面2:予約・比較したい層——食べログ多言語版やTripadvisorを能動的に開く

しっかり計画する旅行者は、地図の即決だけでは終わりません。食べログは2024年から多言語版(英語・繁体字・簡体字・韓国語)を展開しており、予約や比較のために能動的に開く層には届きます。欧米の旅行者ならTripadvisorも併せて見ます。全員ではなく、目的を持った層が使う場所という位置づけです。

例:記念日のディナーを探す欧米の旅行者。Googleマップで候補を3軒に絞ったあと、Tripadvisorと食べログの英語ページで口コミを読み比べてから予約した。

場面3:出身国で読む場所が分かれる——欧米・中国本土・韓国

口コミの「主戦場」は国で変わります。欧米はGoogleマップとTripadvisor、中国本土は大衆点評(Dianping)と小紅書(RED)、韓国はNaver地図とInstagramが中心とされます。共通して触れるのはGoogleマップなので、まずそこを整え、客層が偏る店だけ出身国に多い場所を足すのが現実的です。

例:中国本土からの団体客が多いお土産店。スタッフが大衆点評の存在を知らなかったが、まずはGoogleマップの写真と多言語の口コミ返信を整えるところから着手した。

場面4:言語の壁——自動翻訳の口コミとオーナー返信で「入っていいか」を見極める

メニューや看板が読めなくても、観光客は口コミで店内の様子を推し量れます。Googleマップは口コミを自動翻訳して見せるため、写真つきレビュー・直近の星・オーナーからの返信の有無が、「入って大丈夫そうな店か」の判断材料になります。返信が多言語であれば、来店前の安心感につながりやすいです。

例:英語メニューのない定食屋。だが「親切だった」という英語の口コミにオーナーが英語で短く返信していたのを見て、観光客が安心して暖簾をくぐった。

やってはいけない3つ

  • 食べログさえ更新すれば観光客に届くと思い込む。食べログは目的を持った層には届きますが、観光客全員の入口ではありません。まず整えるのは、全客層が触れるGoogleマップの口コミ面です。
  • Googleマップの口コミ返信を日本語のみ・無返信で放置する。来店前の観光客は返信も読んでいます。星だけ集めて返信が日本語のみだと、場面4で「伝わらない店」に見えてしまいます。
  • 国籍を推測して場所を全部そろえようとする。大衆点評もTripadvisorも全部に手を広げる必要はありません。共通の土台=Googleマップを最優先にし、客層が明らかに偏る店だけ1つ足す、で十分です。

続けるコツ

口コミ面は「整えて終わり」ではなく、見え方を保ち続けるものです。月に1回、スマホを英語表示にしてGoogleマップの口コミを点検し、新しいレビューに多言語で短く返信するだけで、来店前の観光客に届く印象は保てます。ご近所の似た店と差がつくのは、たいていこの地味な継続です。

返信や告知は、1通のLINEメッセージから多言語に翻訳してまとめて出すこともできます。日本語で一度書けば、KokoponがGoogle・Instagram・LINEへ同じ案内を並べて配信する——Kokopon開始以降、観光客に見つけてもらう経路が増えていく、という見え方になります。

今週試すこと

  • スマホを英語表示にして、自店のGoogleマップの口コミ画面(星・写真・返信)を確認する
  • 直近の英語などの口コミに、短くていいので多言語で1件返信する
  • 自店の観光客の出身国が偏っているか書き出し、偏っていればその国で多い口コミの場所を1つだけ調べる

Kokoponは、1通のLINEメッセージから多言語の案内をGoogle・Instagram・LINEへまとめて届ける、小さな観光地のお店のためのAIコーチです。詳しくはトップページからご覧ください。

参考

よくある質問

食べログとGoogleマップ、観光客はどっちを見て店を選びますか?
外国人観光客の多くは、まずGoogleマップで近くの店を探し、星と写真口コミで判断する傾向があります。食べログにも多言語版があり、予約や比較で能動的に開く層には届きますが、全員が見る場所ではありません。日本の常連客は食べログ、海外の観光客はGoogleマップが土台、というおおまかな棲み分けで整理すると分かりやすくなります。
観光客向けには食べログとGoogleマップ、どちらを先に整えるべきですか?
先に整えるのはGoogleマップです。理由は、訪日外国人の約9割が旅行中にGoogleマップを使うとされ、出身国を問わず触れる共通の土台だからです。費用や有料プランの使い分けは別記事の「食べログとGoogleマップの使い分けガイド」に整理しています。本記事は観光客が口コミで店を選ぶ側に絞っています。
外国人観光客は食べログを使いますか?
使う人もいます。食べログは2024年から多言語版(英語・繁体字・簡体字・韓国語)を本格展開し、スマホの言語設定に応じて自動で切り替わります。ただし、観光客全員の入口になっているわけではなく、予約したい・しっかり比較したい層が能動的に開く場所、という位置づけが実態に近いです。
国によって見る口コミサイトは違いますか?
違う傾向があります。欧米の旅行者はGoogleマップとTripadvisor、中国本土の旅行者は大衆点評(Dianping)と小紅書(RED)、韓国の旅行者はNaver地図とInstagramを使うことが多いとされます。共通して触れるのはGoogleマップなので、まずそこを整え、客層が偏る店は出身国に多い場所を足す、という順番が現実的です。
Googleマップの口コミは外国語でも読まれますか?
読まれます。Googleマップは口コミを自動翻訳して表示するため、外国人観光客は自分の言語で内容を確認したうえで来店を判断する傾向があります。写真つきの口コミ、直近の星、オーナーからの返信があるかどうかが、「入っていい店か」を見極める材料になりやすいです。
口コミ返信は何語で書けばいいですか?
日本語の返信に加えて、英語など観光客に多い言語を1〜2言語添えると、来店前の観光客に「対応してくれる店」という印象が伝わりやすくなります。すべての言語を用意する必要はなく、自店に多い客層の言語から始めるのが現実的です。返信運用は「Googleの口コミ管理ガイド」に整理しています。

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