台湾人観光客が日本の小さなお店を見つけるまで — 韓国客との3つの違い

ルカム ジョスラン

ルカム ジョスラン

Utsubo代表 / Kokopon創業者

2026年5月15日·7分で読めます
台湾人観光客が日本の小さなお店を見つけるまで — 韓国客との3つの違い

「アジア客」と一括りにしていませんか

観光客が少しずつ増えてきたお店から、最近こんな声を聞きます。「中国語メニューを置いたら、台湾の方になんとなく微妙な顔をされた」。

それは多分、簡体字のメニューを台湾客に出してしまったときの反応です。台湾は2025年に 676万人 が訪日、消費額は 1兆2,033億円 で、訪日2位の市場です。「韓国向けにやれば台湾もカバーできる」は、3つの理由で外れます。

今すぐの1分タスク

読み進める前に、これだけ試してみてください。

Googleビジネスプロフィールを開き、Description欄に繁体字で1行 — 「歡迎台灣朋友光臨」 — を追加する。

これだけで、台湾客がGoogleマップで「歡迎台灣」を含む店を探したときの表示が変わります。所要1分です。

数字の現実(30秒で)

訪日台湾人は 676万人(+11.9%)、消費 1兆2,033億円訪日ラボ 2025年集計)。2026年3月単月は 65万3,300人(+24.9%) と勢いが続いています(JNTO 2026年3月推計)。業界レポートでは「超リピーター化」と表現されている市場です。

韓国客との3つの違い

「アジア客」を国別に並べて見ると、台湾と韓国は別の市場として動いています。

違い① 探し方 — Google Maps+PIXNETブログ

韓国客がNaver地図を中心に探すのに対し、台湾はGoogle Maps普及率がアジア最高水準です(DataReportal Digital 2026: Taiwan)。さらに約34%が旅マエにPIXNETなどの個人ブログを参照します。入口はGoogleマップ、ブログの口コミが上乗せされる構造です。GBP写真の整え方はGBP写真の撮り方に整理しています。

違い② 言語 — 繁体字(簡体字ではない)

簡体字メニューを台湾客に出すと、漢字の見た目の違いでほぼ気付かれます。完全翻訳をしなくても、GBPのDescription口コミ返信 を繁体字で1〜2行入れるだけで、「台湾客を意識している店だ」というシグナルになります。

例:「歡迎光臨,謝謝您的支持」「下次也歡迎再來」レベルで十分です。

返信テンプレは繁体字・ハングルでの口コミ返信例文を併せてご参照ください。

違い③ タイミング — 旅マエ64%、超リピーター

韓国客が1〜2泊で当日決定が多いのに対し、台湾客は出発の 2〜4か月前 から旅程を組み、64%が飲食店を旅マエに決める と報告されています(訪日ラボ 旅マエ予約データ)。リピート率もアジア最高水準で、「3回目の日本」「8回目の京都」が普通にいる市場です。旅マエに見られる GBP写真 と再訪を促す LINE友だち化 が相対的に効きやすい傾向があります。

小さな店ができる3手(優先順位順)

予算階段の全体像はインバウンド集客の最小予算ガイドに整理していますが、台湾客に絞るとこの3手です。

  1. GBPのDescriptionに繁体字1行+写真を月3〜4枚(旅マエに見られる枠)
  2. Googleマップ口コミ返信を繁体字で1行(リピーターへの可視サイン)
  3. LINE公式の友だち追加QRを会計時に渡す(超リピーター層の導線)

LINE友だち化の手順はLINE公式アカウント友だち獲得の現場手順を併せてご参照ください。

やらなくていいこと

個人店レベルでは優先度が下がる施策もあります。

  • Dcard広告 — 若年層に偏り、訪日決定層(家族・カップル・リピーター)とずれる傾向。
  • KKday/Klook登録 — 体験提供型向け。飲食単体での掲載は対象外であることが多いです。
  • 簡体字メニューを台湾客向けと考える — むしろ逆効果になりやすいです。

続けるコツ

月1回、Googleマップ口コミに繁体字レビューが増えていないか確認してみてください。増えていれば、ご近所で台湾客に 見つけてもらう 流れが起きている観察できるサインです。LINE友だちの言語比率を年2回振り返ると、施策の方向感が掴みやすくなります。

今週試すこと

  • GBPのDescriptionに繁体字1行(「歡迎台灣朋友光臨」など)を追加する
  • GBPの写真を3枚追加する(料理・店内・外観の組み合わせ)
  • 直近の繁体字口コミに1件、繁体字で1行返信する

Kokoponは、LINE上で写真とひとことを送ると、観光客向けに翻訳・整形してGoogleマップ・Instagram・LINE公式に同時配信するコーチ型ツールです。繁体字を含む多言語発信に対応し、旅マエGBP整備と運用時間の両立を目指す設計です。詳しくはトップページからご覧ください。

参考

よくある質問

台湾客向けに繁体字メニューは必要ですか?
完全翻訳は不要です。写真付き日本語メニュー+英語併記でほぼ機能します。GBPのDescription欄とGoogleマップの口コミ返信を繁体字で1〜2行入れる方が、コストに対する効果が大きい傾向があります。
中国本土客と台湾客は同じ対策でいいですか?
違います。言語が繁体字と簡体字で別、決済も台湾はLINE Payと現金が中心でAlipay/WeChatの重要度は低く、ニュースの出処も別です。同じ「中国語」枠で扱うとミスマッチが起きやすいです。
Instagramは日本語投稿でも台湾客に届きますか?
ハッシュタグに「#日本旅行」「#日本美食」など繁体字側でも使われる表記を併用すれば届きやすくなります。完全に繁体字へ翻訳する必要はありません。Facebookは台湾で利用率が高いため、Instagramと並行するならGBP整備の方が先に効く傾向があります。
Dcardで広告を出すべきですか?
個人店規模では費用対効果に乗りにくい傾向があります。Dcardはユーザー年齢層が若年層に偏り、訪日決定層(家族・カップル・リピーター)とずれます。広告予算はGBP写真の質とGoogleレビュー対応に回す方が現実的です。
台湾客のリピート率が高いと聞きますが、本当ですか?
JNTOや業界レポートでは「韓国・台湾・香港では訪日が国内旅行に近い感覚のルーティンとして定着」と表現されています。10回以上のヘビーリピーターも珍しくなく、「3回目の日本」「8回目の京都」が普通の市場です。LINE友だち化と季節限定告知が相対的に効きやすい傾向があります。
旅マエに見られるGBP整備はいつから始めればいいですか?
出発の2〜4か月前から旅程が組まれるため、夏の旅行客に向けるなら春のうちに写真・営業時間・繁体字Descriptionを整えておくのが現実的です。週1枚の写真追加と月1回のDescription見直しで観察可能な変化が出やすいです。

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