梅雨に来日する観光客を取りこぼさない個人店向け5つの整え方:カフェ・着物レンタル・物販・体験施設の業種別チェック

ルカム ジョスラン

ルカム ジョスラン

Utsubo代表 / Kokopon創業者

2026年5月19日·12分で読めます
梅雨に来日する観光客を取りこぼさない個人店向け5つの整え方:カフェ・着物レンタル・物販・体験施設の業種別チェック

「梅雨だから観光客は来ない」が半分しか合っていない理由

気象庁の平年値で、関東甲信の梅雨入りは6月7日頃、梅雨明けは7月19日頃。JNTO統計でも6月の訪日客数は前後月より落ちる月です。

ただ、ゼロにはなりません。むしろ「rainy day Tokyo」「indoor activities Kyoto rain」「sake brewery rainy season」などのクエリで旅マエ検索する観光客は、梅雨期に明確に増える傾向が観察されています。雨でも楽しめる場所を探している層がそこにいるということです。

カフェ・着物レンタル・物販・体験施設の個人店オーナーにとって、梅雨は「客足が落ちる時期」であると同時に、整っている店だけが選ばれる時期でもあります。整える5つを順番にまとめます。

今すぐの1分タスク

読み進める前に、これだけ確認してください。

スマホのGoogleマップで自分の店を検索して、「雨」「屋内」「indoor」の文字がどこにも書かれていないかを見る。

書かれていなければ、観光客の旅マエ検索で「ここは雨でも大丈夫か」が判断できず、別の店に流れている可能性があります。次のセクションから、5つを順番に整えます。

① Googleマップ属性:「屋内席」「屋根あり」で見つかる面が変わる

GBPの「情報」→「属性」には、業種ごとに屋内・屋根関連の項目が用意されています。

  • 飲食店・カフェ:「屋内席あり」「テラス席あり」「テイクアウト可」
  • 小売・物販:「店舗内ショッピング」「店頭受取」
  • 体験施設:「屋内開催」「予約制」
  • 着物レンタル:「予約優先」「店内待合スペースあり」

業種に合った項目を有効化するだけで、観光客が「indoor」「covered」などのフィルタで絞り込んだ際の表示面が変わる事例があります。属性は5分で全部見直せます。

② 雨の日写真3カット:濡れずに入れる・中は乾いている

GBPの写真欄に、次の3カットを揃えるだけで観光客の判断材料が変わります。

1. 屋根のある外観。入口の屋根・庇・アーケード・ビル内テナントの場合は通路など、「ここまで来れば濡れない」と分かる構図。

2. 傘立て・傘袋の準備。入口付近の傘立て、ビニール傘袋のディスペンサー、タオルの用意——「お店側が雨を想定している」と伝わる1枚です。

3. 店内の温かい光のテーブル席(または受付)。雨で冷えた観光客が「ここで一息つきたい」と感じる、暖色照明の屋内ショット。

雨の日の朝、開店前の落ち着いた時間が撮りやすい傾向があります。スマホのHDRをONにし、明るくしすぎないのがコツです。3カット運用の考え方は飲食店のGoogleビジネスプロフィール写真に整理した内容が、他業種にもそのまま使えます。

③ 英語「雨でも開いてます」1行と最新情報

店舗説明文の末尾か「最新情報」投稿に、次のような1行を英語で書きます。

We're open in the rain — covered entrance and dry indoor seating.

業種に合わせた例:

  • 着物レンタル:We rent kimono in rainy weather too — clear umbrellas and waterproof tabi covers included.
  • 体験施設(茶道・料理教室):Indoor experience — held rain or shine. Closest covered exit at [駅名].
  • 物販・お土産店:Browse indoors out of the rain — covered shopping with English-speaking staff.
  • カフェ:Warm tea on rainy days — indoor seating with dry coat hooks.

最新情報投稿は週1で更新するだけで観光客の旅マエ検索に反映されやすい傾向があります。

④ LINE公式で前夜の一斉配信「明日雨予報、屋内ゆっくり」

LINE公式アカウントの友だちには、翌日の予報が雨の日の夜に一斉配信を流す形が現実的です。

例文(日本語+英語の2行構成):

明日は雨予報です。屋内でゆっくり過ごしたい方は、傘なしで濡れずに入れる入口でお待ちしています。Rainy day tomorrow — covered entrance, no umbrella needed. See you indoors.

月数回までならLINE公式の「コミュニケーション」プランの無料枠(月200通)で運用できます。料金体系の詳しい話はLINE公式アカウントの月額料金にまとまっています。友だち数が少ない場合の増やし方はLINE公式の友だちが12人で止まったお店へに書いた3つの増やし方が、雨の日の声がけと相性が良い構成です。

⑤ 口コミ返信:「雨で残念」に具体的に返すと次の旅行者の不安が消える

梅雨期に増える口コミの典型が、「雨で予定していた外の観光ができず、急遽お店に入った」というパターンです。

返信で避けたいのは「あいにくの天気」だけの定型。観光客は別の口コミを読みに来た次の旅行者でもあります。具体情報を1行足します。

  • 「〇〇通りのアーケード経由なら、駅から濡れずにいらっしゃれます」
  • 「雨の日は窓際の席が静かでおすすめです」
  • 「次回も雨予報の日は、前日にLINEでお席のご案内を送れます」

中国語・韓国語の口コミに原語で返す運用はGoogleの口コミ、中国語・韓国語で来たらどう返す?に整理した翻訳アプリの使い方と判断軸が、梅雨期の口コミにも応用できます。

業種別チェック

5つの整え方を業種ごとに優先順位で整理します。

カフェ:①属性「屋内席」②写真の温かい光のテーブル席 ⑤口コミ「窓際の席が静か」推し。雨の日は滞在時間が伸びる傾向があるため、Wi-Fiと電源の表記もGBPに足すと判断材料が増えます。

着物レンタル:透明傘・足袋カバー無料貸出を最新情報+店舗説明に英語で明記。雨の日の和傘×着物の写真をGoogleマップとInstagramに上げると、雨の風情を楽しみたい層に刺さります。詳しい運用は京都・浅草の着物レンタル店オーナーへにまとめた整え方が、梅雨期の予約継続にそのまま使えます。

物販・お土産店:「店頭受取」属性+袋の防水対応の一言(“Waterproof bag included on rainy days.”)。短時間で買い物が完結する業種は、雨宿りのついで来店が増える時期でもあります。

体験施設(料理教室・茶道・酒蔵見学):「屋内開催」属性+「最寄り駅から徒歩X分(屋根あり)」+「雨で当日変更可」のキャンセルポリシー明示。集合場所の屋根情報は体験予約のNo.1キャンセル理由は集合場所が見つからないに整理したGoogleマップのピン位置調整も合わせて行う形が現実的です。

やってはいけないこと

最後に、梅雨期に逆効果になりやすい3つのミスを整理します。

  1. 「あいにくの天気」だけの口コミ返信。次の観光客が読んだときの判断材料がゼロです。具体情報を1行足します。
  2. 雨の日写真ゼロ。晴天写真しかないGBPは、雨の日の通行人に「中の様子が分からない」と判断されやすいです。1枚で十分なので追加します。
  3. 営業時間変更を地図に反映しない。大雨警報などで早仕舞いする日に、Googleマップが通常時間のままだと、観光客が雨の中到着して閉まっている事態が起きます。詳しい変更手順はGoogleマップの営業時間を変える3分手順にあります。

域内向けの雨の日30分アクションは雨の日に来店が落ちる飲食店向けにまとめた4手があり、観光客向けの本記事と組み合わせると、ご近所と観光客の両方の動線が梅雨期に整います。

今週試すこと

読み終わったら、今週中に1つだけ動かしてください。

  • GBPの属性で「屋内席」「屋根あり」などを業種に合わせて有効化する
  • 雨の日写真3カット(屋根のある外観・傘立て・温かい店内)のうち、未撮影のカットを1枚撮ってアップロードする
  • LINE公式の友だちに「明日雨予報のときは前日夜にご案内を送ります」と告知投稿を1本流す

3つできたら、梅雨入り前の週末までに業種別チェックの該当項目も整えると、6月の旅マエ検索面に間に合います。


Kokoponは、観光客向けの個人店オーナーがGoogleマップ・Instagram・LINE公式アカウントを束ねて運用するためのコーチ型ツールです。週1の自己診断で多言語項目が自動チェックされる仕組みも含まれています。詳しくはトップページからご覧ください。

参考

よくある質問

梅雨は本当に観光客が減りますか?
JNTO統計では6月は前後月より訪日客数が落ちる傾向がありますが、ゼロにはなりません。むしろ「雨でも楽しめる場所」を旅マエに検索する観光客が増える時期でもあり、室内体験・屋根あり立地・短時間で楽しめる業種は梅雨期に存在感を出せる時期でもあります。
Googleマップに「雨でも営業」と書く欄はありますか?
専用欄はありませんが、3つの場所に分散して書けます。①「最新情報」投稿に英語と日本語で1文ずつ、②店舗説明文に "Indoor seating / Covered entrance" を入れる、③属性で「屋内席あり」を有効にする、の3つで観光客の判断材料は増えます。
雨の日の写真は何を撮ればいいですか?
入口に屋根がある外観1枚、傘立てや傘袋の準備が見える1枚、店内の温かい光のテーブル席1枚、の3カットが基本です。観光客が「濡れずに入れる」「中は乾いている」と判断できる写真が、雨の日の通行人を呼び込みやすい傾向があります。
着物レンタル店は梅雨にどうすればいい?
「雨用の透明傘・足袋カバー無料貸出」を最新情報+店舗説明に英語で明記、雨の日の和傘×着物の写真をGoogleマップとInstagramに上げる、の2つが定番です。雨の風情を楽しめる撮影スポット情報を一言添えるとさらに刺さる事例があります。
体験施設(料理教室・茶道など)は梅雨期に何を打ち出せばいい?
「雨でも完全屋内で開催」「最寄り駅から徒歩X分(屋根あり)」「キャンセルポリシー(雨で当日変更可)」の3点を予約ページとGoogleマップ最新情報の両方で英語+日本語で書くと、雨を理由に他施設へ流れる動きが減る事例があります。

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