新規オープン90日前から始める飲食店の集客準備:Google・LINE・Instagramを並行で立ち上げるチェックリスト

ルカム ジョスラン

ルカム ジョスラン

Utsubo代表 / Kokopon創業者

2026年5月10日·12分で読めます
新規オープン90日前から始める飲食店の集客準備:Google・LINE・Instagramを並行で立ち上げるチェックリスト

内装と採用の話ばかりで、集客の準備が後回しになっていませんか

飲食店の開業準備は、物件・内装・厨房機器・許認可・採用と、やることが山積みです。集客の話は「オープンしてから考える」と後回しになりがちで、いざオープン日になって「Googleマップに載ってない」「LINEがゼロ友だち」という状態で初日を迎えるお店が珍しくありません。

実際のところ、集客チャネルの立ち上げには最低でも90日が必要です。Googleビジネスプロフィール(GBP)のオーナー確認ハガキが届くまで1〜3週間、Instagramの投稿基盤づくりに1か月、LINE公式アカウントの友だち獲得には開業前の1週間が要ります。

この記事では、内装・許認可・採用には触れません。集客の準備だけに絞って、T-90日からT-0までの週次チェックリストを並べます。

今すぐの1分タスク

読み終える前に、まずこれを試してください。

オープン日(T-0)と今日の差を、週数で書き出す。

「オープン予定: 2026年8月10日、今日: 2026年5月10日 → 残り13週」のように紙に書きます。

その週数を見て、この記事のどのフェーズ(A〜D)から動かし始めるかを決めます。13週以上あればフェーズAから、4週以下ならフェーズCから、という判断軸です。

なぜ集客は90日前から動かすか(30秒で)

集客チャネルは、登録した瞬間に動き出すものではありません。

  • GBPのオーナー確認ハガキ:申請から到着まで5〜14日。郵送先住所のミスや受取り損ねで再申請になると、もう2週間。
  • Instagramの投稿本数:観光客や地元客が事前確認するときに「3スクロール分」の投稿が並んでいる状態にするには、週2投稿で1か月以上かかります。
  • LINE公式の友だち:開業前から増やしておくのは現実的でなく、開業1週間前にQRコードを店頭に置き始めて、来店客から少しずつ集める形が無理がありません。

逆算すると、最低でも90日前から動かしたいのはGBPと Instagram の2つ、ということになります。

3チャネル × 4フェーズの週次タイムライン

期間Google ビジネスプロフィールInstagramLINE公式
Phase A
T-90 〜 T-60
(基盤)
登録・オーナー確認ハガキ申請個人→ビジネスアカウント開設、プロフィール整備(まだ)
Phase B
T-60 〜 T-30
(充填)
外観・店内・看板料理 写真3カット投入内装・仕込み風景・スタッフ紹介 週2投稿(まだ)
Phase C
T-30 〜 T-7
(告知)
「○月○日オープン」投稿開始、営業時間下書きプレ告知投稿・地名ハッシュタグ運用公式アカウント開設、リッチメニュー仮置き
Phase D
T-7 〜 T-0
(最終)
営業時間・電話番号・メニューURL 最終確認カウントダウン投稿、開店当日の動画予告QRコード店頭設置、来店時の友だち募集開始

各フェーズの動かし方を順に見ていきます。

Phase A: T-90 〜 T-60(基盤づくり)

GBP:物件住所が確定した瞬間に登録します。オーナー確認のハガキは Googleが指定住所に郵送するので、店舗住所が登録済みの状態で受け取れることが条件です。申請から到着まで5〜14日、再申請になると更に2週間追加。T-90で動かしておくと、T-75までに認証完了 → T-60までに情報入力ができる、という流れになります。

Instagram:個人アカウントから「ビジネス・クリエイター」アカウントへ切り替えます。プロフィールに屋号・住所・電話・営業時間(予定)・カテゴリを入れて、ヘッダー画像と1枚目の投稿だけ用意します。フォロワーゼロでも構いません。

LINE:このフェーズでは触りません。早く作っても友だちゼロが90日続くだけです。

Phase B: T-60 〜 T-30(情報の充填)

GBP:写真3カット(外観・店内・看板料理)を入れます。完成度より「ある」ことが先で、撮り直しは後でできます。写真の入れ方は飲食店のGoogleビジネスプロフィール写真、最低3カット+週1更新の続け方にまとめています。

Instagram:週2投稿で内装の仕上がり・厨房機器の搬入・スタッフの仕込み風景を上げていきます。完成形を見せる投稿ではなく、「準備中の様子」が広告のかわりになります。地名ハッシュタグ(#浅草グルメ、#京都ランチ、など)は3〜5個に抑えてください。

LINE:まだ触りません。

Phase C: T-30 〜 T-7(告知の開始)

GBP:投稿(イベント / 最新情報)に「○月○日オープンします」「メニュー写真公開」などを上げ始めます。投稿のネタが思いつかないときはGoogleビジネスプロフィールに何を投稿すればいい?飲食店向け7パターンを参考にしてください。

Instagram:オープン日のカウントダウン投稿を週1ペースで上げます。「あと3週間」「あと2週間」のように、見ている人が記憶できる頻度です。

LINE:このフェーズで開設します。リッチメニュー(来店スタンプ・予約・メニュー・営業時間)を仮置きで作っておきます。LINE公式の意義については個人飲食店向けLINE公式アカウントの基本を参考にしてください。

Phase D: T-7 〜 T-0(最終仕込み)

GBP:営業時間・電話番号・メニューURLが本番で正しく出るかをスマホで確認します。営業時間の最終更新はGoogleマップの営業時間を変える3分手順(スマホで完結)を見てください。

Instagram:オープン当日の動画予告を上げます。お客さんがオープン日に並んでくれる動機になります。

LINE:QRコードを店頭・卓上・名刺サイズの紙に印刷して、開業当日から渡せる状態にします。友だち募集の声かけテンプレはLINE公式の友だちが12人で止まったお店へ:個人飲食店向け3つの増やし方にあります。

やらなくていいこと

開業時に「やった方がよさそうに見えるけど、個人店ではまだ要らないこと」も整理しておきます。

  • 専用ウェブサイト。個人飲食店の事前確認はGBPの情報でほぼ完結します。サイト制作費10〜30万円はオープン後の運転資金に回したほうが現実的です。
  • 有料広告(リスティング・Instagram広告)。GBP・Instagram・LINEの自然流入が動き出すまでは、広告費の費用対効果が読めません。最低でも開業3か月後まで保留が安全です。
  • フードブロガー・インフルエンサー招待。投稿基盤(GBP写真・Instagram投稿)が薄い状態で来てもらっても、来店動機が拾えません。
  • クラウドファンディング。資金が足りない場合の選択肢としてはあり得ますが、「告知用」として使うとオープン後の本当の集客フェーズで反応が鈍る傾向があります。

「全部やった方がいい」と感じても、3チャネル × 4フェーズの基本を90日で回すほうが、結果として開業日の集客量に差が出ます。

オープン後 T+30 までのチェック

開業日に完璧を目指さないでください。Phase Dで一旦完成させたものを、T+30までに以下の整備で「動く形」に持っていきます。

  • T+7:開業1週間目の口コミ(Google・LINE)に全件返信
  • T+14:GBP写真の追加(実際のお客さんが入った様子・人気メニュー実物)
  • T+21:Instagramのフィード整理(仕込み風景の投稿は残し、完成投稿が3スクロールで見えるように)
  • T+30:1か月の数字確認(GBP閲覧数・Instagram プロフィール訪問数・LINE友だち数)。詳細は個人飲食店のマーケティング、一人で回す3ステップを参考にしてください。

今週試すこと

オープン予定日と今日の差から、現在のフェーズを判定してください。

  • 残り週数を計算して、フェーズA〜Dのどこから動かすかを決める
  • 今いるフェーズのGBPタスクを今週中に1つ完了させる
  • 今いるフェーズのInstagramタスクを今週中に1つ完了させる
  • フェーズC以降に入っているなら、LINE公式の開設準備を始める
  • T+30までのチェックリストを紙に印刷して、レジ横に貼る

新規オープンの集客準備は、開業日に間に合わせる仕事ではなく、開業90日前から少しずつ積み上げる仕事です。タイムライン1枚を手元に置いて、今週の1タスクだけ動かす——それが続くと、開業日にゼロから始めなくて済みます。


予算0〜低予算で動かす全体観は個人飲食店の集客 予算0で動かす5つの打ち手に、開業後の運用全体は個人飲食店のマーケティング、一人で回す3ステップにまとめています。

Kokoponは、LINEで撮った1枚の写真からGoogleマップ・Instagram・LINE公式の投稿を自動でまとめるツールです。「3チャネル並行で運用する余力がない」というオーナー向けに開発しています。詳しくはトップページからご覧ください。

参考

よくある質問

飲食店の集客準備は何ヶ月前から始めるべきですか?
90日前から始めると間に合いやすい目安です。Googleビジネスプロフィールのオーナー確認に1〜3週間、Instagramの投稿基盤づくりに1ヶ月、LINE公式の友だち獲得に開業前1週間、と逆算すると最低でも90日のスパンが必要です。
Googleビジネスプロフィールの登録はいつから可能ですか?
物件契約と店舗住所が確定した時点で登録できます。オーナー確認のハガキが郵送で5〜14日かかるので、T-90日(90日前)には登録申請を入れておくと、オープン時には認証済みの状態で運用を始められます。
LINE公式アカウントは開店何日前に作るべきですか?
T-30 〜 T-7(30〜7日前)の間で開設するのが目安です。早く作っても友だちがいない状態が続くだけなので、QRコードを店頭に置ける段階(オープン1週間前)から友だち募集を始めると効率が良くなります。
開業前にInstagramでフォロワーを増やす必要はありますか?
フォロワー数を追う必要はなく、投稿の本数(10〜15本)を貯めることのほうが優先されます。観光客や地元客がアカウントに辿り着いたとき、3スクロールで「どんな店か」が分かる状態にしておくのが目的で、フォロワー1,000人を目指すフェーズではありません。
開業時に専用ウェブサイトは必要ですか?
個人飲食店の開業時には、専用ウェブサイトは要らないことが多いです。Googleビジネスプロフィールの情報で、観光客・地元客の事前確認はほぼ完結します。サイト制作費(10〜30万円)はオープン後の運転資金に回したほうが現実的です。

今週やることが見える、新しいお店の運用を始めませんか?

ローンチ通知と早期アクセス価格を、事前登録された方に最初にお届けします。