インバウンドの略語・カタカナ用語20:店舗オーナーが現場で出会う順に

ルカム ジョスラン

ルカム ジョスラン

Utsubo代表 / Kokopon創業者

2026年6月8日·11分で読めます
インバウンドの略語・カタカナ用語20:店舗オーナーが現場で出会う順に

集客の相談で業者や観光協会の人と話していると、MEO、OTA、FIT……とカタカナの略語が次々に出てきて、わかったふりでうなずいてしまう——そんな経験はありませんか。

結論から言うと、インバウンドのカタカナ用語は全部覚える必要はありません。現場で出会う順に20語だけ押さえておけば、相手の話が通り、足元を見られにくくなります。この記事は、その20語を「誰との会話で出てくるか」で並べた早見表です。

今すぐの1分タスク

読み終える前に、ひとつだけ手を動かしてみてください。

直近で「意味がよくわからないまま流したカタカナ語」を1つ思い出して、この記事で引いてみる。

ひとつ引けると、残りの用語も「あの話のことか」とつながりやすくなります。

なぜ用語を押さえると得か(30秒で)

用語を知っておく一番の効果は、会話の主導権が自分側に残ることです。

意味がわからないまま「お任せします」と言うと、必要のない施策まで提案されたり、相場よりも高い見積もりに気づけなかったりします。逆に「それはローカルSEOのことですよね」と一言返せるだけで、相手の説明はぐっと具体的になります。

全部を専門家レベルで理解する必要はありません。「何の話をしているか」がわかれば十分です。

現場で出会う用語20(出会う順)

まずは早見表で全体像をつかんでください。

用語英語一言でいうと
インバウンドInbound訪日外国人観光客とその消費
FITForeign Independent Traveler個人で動く外国人旅行者(今の主流)
訪日客インバウンドの言い換え
GBPGoogle Business ProfileGoogleの無料の店舗ページ
MEOMap Engine OptimizationGoogleマップでの上位表示対策(和製英語)
ローカルSEOLocal SEOMEOの英語圏での呼び方
リスティングListingマップ上の店舗情報の掲載、または検索広告
NAPName・Address・Phone店名・住所・電話番号の表記統一
ナレッジパネルKnowledge Panel検索時に右側に出る店舗情報枠
サイテーションCitation他サイトでの店舗情報の言及
ローカルパックLocal Pack検索結果に出る地図+3店舗の枠
OTAOnline Travel Agencyネットの予約仲介サイト
DMODestination Management Org.地域の観光まとめ役
免税Tax-free観光客が消費税を負担せず買える制度
デュアルプライシングDual pricing客層で価格を変える「二重価格」
キャッシュレスCashless現金以外の決済全般
インバウンド需要訪日客による売上・来店の伸び
多言語対応Multilingualメニュー・案内の外国語化
LINE公式アカウントLINE OA店からお客様へ届くLINEの法人版
Googleマップ検索Google Maps Search観光客の店探しの起点

ここからは、会話に出てくる場面ごとに少し詳しく見ていきます。

A. まず最初に出会う基本語

  • インバウンド:海外から日本へ訪れる観光客と、その消費行動のこと。対義語は日本から海外へ向かう「アウトバウンド」。
  • FIT:団体ツアーではなく、個人で旅程を組んで動く外国人個人旅行者。少人数でふらりと立ち寄り、路地裏の小さな店も好む、今の訪日客の主流です。
  • 訪日客:インバウンドとほぼ同義で使われる言葉。
  • GBP(Googleビジネスプロフィール):Googleが無料で提供する店舗ページ。営業時間・写真・口コミ・投稿を管理でき、観光客の店探しの土台になります。

B. 集客・地図まわりで業者が使う語

  • MEO:Googleマップで「梅田 カフェ」のように検索されたときに上位表示を狙う施策。日本独自の和製英語です。
  • ローカルSEO:MEOの英語圏での呼び方。中身はほぼ同じです。
  • リスティング:マップ上の店舗情報の掲載を指す場合と、検索連動型の有料広告(リスティング広告)を指す場合があり、文脈で意味が変わります。
  • NAP:Name(店名)・Address(住所)・Phone(電話番号)の頭文字。各サイトで表記がそろっていると、Googleが同じ店と認識しやすくなります。
  • ナレッジパネル:店名で検索したときに、検索結果の右側(スマホは上部)に出る店舗情報の枠。
  • サイテーション:他サイトやSNSで自店の名前・住所が言及されること。
  • ローカルパック:地域名+業種で検索したときに出る、地図と3店舗が並ぶ枠のこと。ここに入れるかがMEOのゴールのひとつです。

C. 予約・流通の語

  • OTA:Booking.com・楽天トラベル・Airbnb・KKday・Klookなど、ネット上の予約仲介サイト。集客力は大きいですが、予約ごとに手数料がかかります。
  • DMO:地域の観光をまとめてプロデュースする「観光地域づくり法人」。観光協会の発展形で、個人店にとっては周遊マップや多言語案内の接点になります。

D. 会計・料金の語

E. 連絡・SNSの語

覚え方のコツ(混同しやすい3組)

用語は1語ずつ覚えるより、似たものを「組」で押さえると混乱しません。

  • MEO ≠ ローカルSEO(実は同じ):呼び方が違うだけ。和製英語か英語圏の呼称かの違いです。
  • OTA ≠ 自社予約:OTAは手数料のかかる外部の窓口、自社予約は手数料のかからない自分の窓口。役割が逆です。
  • 免税 ≠ 割引:免税は消費税分の取り扱いの話で、店が利益を削る値引きではありません。

続けるコツ

用語は一度に丸暗記しようとすると続きません。おすすめは、会話で知らない言葉に出会ったら用語集でその場で引く、という習慣にしてしまうことです。

そして、用語を知ることはゴールではなく、実務に落とすための入口です。たとえばMEOもLINE公式アカウントも、結局やることは「店の情報を、観光客の見る場所に、こまめに出し続ける」こと。Kokoponを使うと、LINEに1通書けばGoogle・Instagram・LINEへ同時に届くため、用語ごとに別々の作業を覚えなくても、ひとつの流れで運用が回るようになります。

今週試すこと

  • 直近で意味のわからなかったカタカナ語を1つ、この記事か用語集で引く
  • 自店の集客を頼んでいる業者がいれば、見積書のカタカナ語を1つ質問してみる
  • 自店が「FIT(個人旅行者)」と「団体」どちら寄りの客層か、ひとことメモしておく

Kokoponは、LINEに届いた1通のメッセージを翻訳・整形して、Googleビジネスプロフィール・Instagram・LINE公式アカウントへまとめて届けるお店の発信役です。詳しくはトップページからご覧ください。

参考

よくある質問

インバウンドの略語にはどんなものがありますか?
店舗オーナーがよく出会うのは、集客まわりのMEO・ローカルSEO・リスティング・NAP、観光まわりのFIT(個人旅行者)・OTA(ネット予約サイト)・DMO(観光地域づくり法人)、会計まわりの免税・デュアルプライシング(二重価格)などです。全部覚える必要はなく、自店の会話に出てくる順に押さえれば十分です。
MEOとローカルSEOは何が違いますか?
基本的に同じものを指します。MEOは日本独自の和製英語で、Googleマップでの上位表示対策のこと。英語圏では同じ施策を「ローカルSEO(Local SEO)」と呼びます。海外のSEOツールでMEOと検索しても情報は出てこないため、英語の資料を読むときはローカルSEOで探すと見つかります。
FITとはどういう意味ですか?
「Foreign Independent Traveler」の略で、団体ツアーではなく個人で旅程を組んで動く外国人個人旅行者のことです。近年の訪日客の主流で、行き先をその場でGoogleマップやSNSで探して決める傾向があります。路地裏の小さな店を好むため、個人店にとってはむしろ相性の良い客層です。
OTAとは何の略ですか?
「Online Travel Agency(オンライン旅行会社)」の略で、Booking.com・楽天トラベル・Airbnb・KKday・Klookなど、ネット上で宿泊・体験・ツアーを予約できる仲介サイトのことです。集客力は大きい一方、予約1件ごとに手数料がかかるため、まず無料のGoogleビジネスプロフィールを整えてから併用を考えるのが定石です。
免税対応は個人店でも必要ですか?
すべての店が必要というわけではありません。許可の取得やレジ・システムの対応に負担があるため、土産・工芸・化粧品など「持ち帰る物販」が中心で、客単価が免税対象に届く店ほど検討の価値があります。なお免税は2026年11月から、出国時に払い戻す「リファンド方式」へ移行する予定とされています。
デュアルプライシングは違法ですか?
違法ではないとされています。ただし景品表示法上、価格差には説明できる根拠と価格の明示が前提です。「外国人だから高く」は炎上しやすく、個人店は口コミの比重が大きいため、住民割引型か付加価値メニュー型での設計が安全です。詳しい判断フレームは関連記事で解説しています。

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